2016年のJAL-JGC修行の目的・効率的ルート・費用の考察まとめ
どうもこんばんは。ループの螺旋階段です。JALの上級会員であるサファイアステータスとほぼ同等のサービスを永久的に受けることのできる”JGC会員“というものが存在します。そのJGC会員になる目的や効率的ルート及び必要な費用をまとめました。
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目次
そもそも修行とは・・・
各航空会社は固定客を囲うために、搭乗回数が多いお客さんに対して上級ステータスというものを与えて、ステータス毎に特別なサービスを提供しています。
この特別なサービスを受ける目的でステータスを上げるために飛行機に乗る行為が俗に”修行”と呼ばれています。飛行機搭乗が”手段”ではなく”目的“なんです。修行をしている人のことを修行僧なんて言ったりもします。
この特別なサービスを受ける目的でステータスを上げるために飛行機に乗る行為が俗に”修行”と呼ばれています。飛行機搭乗が”手段”ではなく”目的“なんです。修行をしている人のことを修行僧なんて言ったりもします。
JALにおけるステータスの仕組み
JALではJALマイレージバンク(JMB)会員に対して、搭乗毎に”マイル”とは別に”FLY ONポイント”というものが付与しています。
これのポイントが一定数貯まるもしくは搭乗回数が一定数を超えることでステータスが上がっていくという仕組みです。
ちなみに、このポイント及び搭乗回数のカウントはその年の1月〜12月までを累積していくもので、年が明けると、0にリセットされてしまいます。その年のステータスは前年の搭乗実績に応じて決まるという仕組みです。
これのポイントが一定数貯まるもしくは搭乗回数が一定数を超えることでステータスが上がっていくという仕組みです。
ちなみに、このポイント及び搭乗回数のカウントはその年の1月〜12月までを累積していくもので、年が明けると、0にリセットされてしまいます。その年のステータスは前年の搭乗実績に応じて決まるという仕組みです。
FLY ONポイントとステータスの関係は下記の図を参照ください。
各ステータスのメリット
端的に言えば、航空会社から予約時や空港での搭乗時に手厚いサービスを受けられる、これに尽きます。具体的にはラウンジを使えるとか、満席でも優先的に空席が回ってくるとかそういう類です。
各ステータスのメリットはステータスごとに別記事で詳しくまとめておりますので、詳細はそちらをご参照いただければと思います。
各ステータスのメリットはステータスごとに別記事で詳しくまとめておりますので、詳細はそちらをご参照いただければと思います。
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修行をする意味
ここまでで修行の意味及び修行をする意味について何となく理解をいただけたかと思います。ただ、イマイチ腑に落ちていない部分があるかもしれません。
1年間のステータスのために修行をする意味はあるのか?
その疑問は至極真っ当な疑問です。毎年飛行機に乗りまくって、優遇を受けるのはよく考えると当たり前のことですよね。
実は1年だけ頑張って飛行機に乗りまくった上である条件をクリアすることで、半永久的に手厚いサービスを受けることが可能なのです。そのために、多くの人が1年だけでも頑張って修行に励むのです。
では、その条件とは何なんでしょうか・・・
では、その条件とは何なんでしょうか・・・
修行の最大の目的
修行の最大の目的、それは・・・
JALグローバルクラブ(JGC)への入会
です。先述したリンク内で各ステータスの詳細なメリットは記載していますが、JALから優遇を受けているな!と実感できるのはJMBサファイア以上のステータスからだと思います。1つ下のステータスであるクリスタルでは正直なところ、そこまでのメリットは感じられません。
サファイアになると、空港内のラウンジが使えたり、優先搭乗ができたり、専用の保安検査場が使えたりと目に見えてサービスが向上します。
このサファイアのステータスは1年限定のものですが、サファイアとほぼ同等のサービスを半永久的に受けることができるのがJALグロバールクラブ(JGC)なんです。
JALグロバールクラブ(JGC)への入会条件
JGCへの入会条件は下記となります
・サファイア到達
・CLUB-A以上のJALカードの取得
JMBサファイアの到達条件である1年間の獲得FLY ONポイントが50,000以上or50回搭乗というのは、毎週飛行機で出張をするような状況であれば、難しい数字ではありませんが、そうでなければ簡単な数字ではないです。
0ポイントから50,000ポイントを目指すというのは長い道のりです。しかし、たまたま出張が多い年であったり、海外旅行に行ったとかである程度FLY ONポイントが貯まっている状況であれば、ぜひサファイア到達を目指していただきたいところです。
そこで次に気になるのは、どの路線に乗れば効率良く(お金をかけずに)FLY ONポイントを貯めることができるか、ということですよね。次からはそこら辺を紹介します。
JAL修行最適ルート考察
FLY ONポイントの仕組み
まずはルールを知ることが第一です。これまでに散々”FLY ONポイント”と書いてきていますが、どういう計算式でFLY ONポイントが貯まるかは理解しておきましょう。計算式は下記です。
【計算式】
【内訳】
・フライトマイル
下記計算式で計算可能です。
“搭乗区間の区間マイル“というのはいかに遠くに飛んだか、”利用運賃のマイル積算率”というのはいかに高い航空券を買ったかにほぼ等しいと思っていただければ良いです。
ちなみに羽田発の主な便の搭乗区間の区間マイルは・・・
ー羽田-大阪(伊丹、神戸、関空):280マイル
ー羽田-札幌:510マイル
ー羽田-福岡:567マイル
ー羽田-那覇:984マイル
ー羽田-石垣:1,224マイル
となっています。最長区間は石垣島の路線です。
・FLY ONポイント換算率
これは利用する路線を3種類に分けてそれぞれ換算率が設定されています。
ー国内線:2倍
ー国内線:2倍
ーJAL便の日本発着 アジア、オセアニア戦:1.5倍
ー上記以外:1倍
国際線が必然的に長距離路線になることを考慮したためか、国内線が優遇された設定となっています。
国際線が必然的に長距離路線になることを考慮したためか、国内線が優遇された設定となっています。
・ボーナスポイント
JALグループ便利用時に追加されるポイントで利用運賃毎でポイント数が異なります。
ー国内線
-先得系、スカイメイト、包括旅行系:0ポイント
-乗継割引系:200ポイント
-それ以外:400ポイント
ー国際線
-週末ステイ、個人包括旅行:0ポイント
-それ以外:400ポイント
FLY ONポイント計算例
まずは私が出張で使う路線と運賃で計算してみます。
【条件】
路線:羽田-伊丹
区間マイル:280マイル
利用運賃:eビジネス6
マイル積算率:100%
FLY ONポイント換算率:2倍
ボーナスポイント:400
【獲得FLY ONポイント】
960ポイント
次に、帰省でよく使う路線と運賃で計算してみます。
【条件】
次に、帰省でよく使う路線と運賃で計算してみます。
【条件】
路線:羽田-新千歳
区間マイル:510マイル
利用運賃:先得
マイル積算率:75%
FLY ONポイント換算率:2倍
ボーナスポイント:0
【獲得FLY ONポイント】
766ポイント
この2つの例を見ていただくとわかるように、選択する運賃によっては、遠くに行かずとも、近場の方がFLY ONポイントが貯まることとなります。
今回は私が使う路線での計算例でしたが、その他の路線は下記で調べていただければと思います。
今回は私が使う路線での計算例でしたが、その他の路線は下記で調べていただければと思います。
修行の効率的なルートの考え方
前項までで搭乗区間だけでなく、選択する運賃で獲得できるFLY ONポイントは大きく異なることをわかっていただけたかと思います。
これをベースにそれぞれの運賃からFLY ONポイントを1ポイント獲得するのに要するコストを算出することで、費用面で効率的なルートを運賃を割り出すことが可能です。
これをベースにそれぞれの運賃からFLY ONポイントを1ポイント獲得するのに要するコストを算出することで、費用面で効率的なルートを運賃を割り出すことが可能です。
ただし、eビジネス6などは時期に関わらず料金が一定ですが、先得は搭乗時期や予約するタイミングに料金が大きく左右されるので、分析においては注意が必要です。
次項からの考察では、先得などは時期に余裕を持って閑散期に利用する前提の運賃で計算しております。
次項からの考察では、先得などは時期に余裕を持って閑散期に利用する前提の運賃で計算しております。
効率的な修行ルート(国内線)
FLY ONポイントで到達
羽田発をベースに長距離かつ便数の多い那覇便、羽田発便で最も長距離である石垣便、程よく長距離で便数の多い新千歳便、短距離でビジネス利用の多い伊丹便をピックアップして、1ポイントあたりのコストの分析を行いました。
各便の中でファーストクラス、クラスJ、普通席を代表的な4種類の運賃で算出しています。先得と特便は時期や曜日によって価格が異なりますが、多くの人が修行できるであろう土曜日の中で閑散期の運賃で計算しています。
濃い赤色が1ポイントあたり10円以下、薄い赤色が1ポイントあたり15円以下の運賃です。また、株主優待の項目は運賃に加えて、株主優待券費用として5,400円を積んでいます。これは記事作成時の相場を元にしています。
表を見ていただければ、一目瞭然ですが、長距離路線である石垣島と那覇が有利です。ただ、石垣島便は1日2便しか無いので、那覇便での修行が現実的になります。
2016年度であれば、初回登場時に5,000ポイントがボーナスで貰えるので、45,000ポイントが必要です。これを1番効率的なルートである東京-沖縄便のクラスJ、ウルトラ先得で貯めるとなると単純計算では369,000円が必要となります。
繰り返しですが、先得は時期によって運賃が結構変わることとポイントの端数は考慮していないので、目安程度に考えていただければと思います。
各便の中でファーストクラス、クラスJ、普通席を代表的な4種類の運賃で算出しています。先得と特便は時期や曜日によって価格が異なりますが、多くの人が修行できるであろう土曜日の中で閑散期の運賃で計算しています。
濃い赤色が1ポイントあたり10円以下、薄い赤色が1ポイントあたり15円以下の運賃です。また、株主優待の項目は運賃に加えて、株主優待券費用として5,400円を積んでいます。これは記事作成時の相場を元にしています。
表を見ていただければ、一目瞭然ですが、長距離路線である石垣島と那覇が有利です。ただ、石垣島便は1日2便しか無いので、那覇便での修行が現実的になります。
2016年度であれば、初回登場時に5,000ポイントがボーナスで貰えるので、45,000ポイントが必要です。これを1番効率的なルートである東京-沖縄便のクラスJ、ウルトラ先得で貯めるとなると単純計算では369,000円が必要となります。
繰り返しですが、先得は時期によって運賃が結構変わることとポイントの端数は考慮していないので、目安程度に考えていただければと思います。
搭乗回数で到達
これはマイル積算対象の便であればどんな短距離路線であろうと、対象となるのでとにかく安いルートで数をこなすことが求められます。最も効率的に回数をこなせる路線は那覇-石垣便となります。
この中で最も安価なウルトラ先得は5,100円〜6,600円の価格設定です。時間帯によって運賃が異なるので、仮に間をとって5,800円として計算します。単純計算でこれで50回搭乗するとなると、290,000円です。
FLY ONポイントでの到達と比較すると単純計算では搭乗回数の方が有利に見えます。が、那覇までの航空券や沖縄での宿泊費は考慮をできていないので注意が必要です。特に、石垣-那覇は前泊と後泊するとしても1日4往復8回搭乗までしかできないので、その辺りの考慮がポイントとなってきます。
効率的な修行ルート(国際線)
続いて国際線です。国際線の定番である沖縄-シンガポールのルート、通称OKA-SINは2015年の国際線乗継割引のルール改正により、メリットが小さくなってしまいました。
OKA-SINルートとは
沖縄-シンガポール間の路線です。ただし、沖縄からシンガポールへの直行便は無いので、東京(羽田or成田)を経由する必要があります。この際に単純な東京-シンガポール路線の運賃と比較すると沖縄-東京間の運賃が格安で取れるにも関わらず、FLY ONポイントが通常通り獲得できるというのがミソです。
OKA-SINルートの効率性
とある閑散期での運賃を計算すると下記となります。
ちなみに、No.1と6の羽田-沖縄間は自分で別に確保しなければいけません。ここが、国際線乗継割引のルール改正で乗継割引の対象外となったところです。このため、今回は先ほどの考察で1番単価が低かったウルトラ先得のクラスJで計算しています。
1ポイントあたりの単価が6.4円となっており、先ほど紹介した国内線よりも低コストでFLY ONポイントを獲得できることがお分かり頂けると思います。単価的には魅力なんですが、このルートは最低でも丸3日が必要になることは注意が必要です。
2015年度は5,000ポイントがボーナスで付くので、実質的に45,000ポイントでサファイアに到達はできるのですが、実はこの取り方だと3回乗ってもサファイアに到達できません。これも国際線乗継割のルール改正の影響です。
3回のOKA-SIN修行でサファイアに到達するためには足りない3,456ポイントを捻出する必要があります。そこのポイントとなるのが、最初と最後(No.1と6)の羽田-沖縄間の取り方です。
3回のOKA-SIN修行の内、2回分の羽田-沖縄便をウルトラ先得のクラスJではなく、比較的に単価の安い特便21のファーストクラスにすれば、問題なくサファイアに到達可能です。その際に発生する費用は今回の条件では336,770円です。国内線のFLY ONポイントで到達するよりも若干安い価格ですね。
ちなみに、No.1と6の羽田-沖縄間は自分で別に確保しなければいけません。ここが、国際線乗継割引のルール改正で乗継割引の対象外となったところです。このため、今回は先ほどの考察で1番単価が低かったウルトラ先得のクラスJで計算しています。
1ポイントあたりの単価が6.4円となっており、先ほど紹介した国内線よりも低コストでFLY ONポイントを獲得できることがお分かり頂けると思います。単価的には魅力なんですが、このルートは最低でも丸3日が必要になることは注意が必要です。
2015年度は5,000ポイントがボーナスで付くので、実質的に45,000ポイントでサファイアに到達はできるのですが、実はこの取り方だと3回乗ってもサファイアに到達できません。これも国際線乗継割のルール改正の影響です。
3回のOKA-SIN修行でサファイアに到達するためには足りない3,456ポイントを捻出する必要があります。そこのポイントとなるのが、最初と最後(No.1と6)の羽田-沖縄間の取り方です。
3回のOKA-SIN修行の内、2回分の羽田-沖縄便をウルトラ先得のクラスJではなく、比較的に単価の安い特便21のファーストクラスにすれば、問題なくサファイアに到達可能です。その際に発生する費用は今回の条件では336,770円です。国内線のFLY ONポイントで到達するよりも若干安い価格ですね。
修行ルートのまとめ
国内線と国際線、FLY ONポイントでの到達と搭乗回数での到達についてそれぞれルートを解説しました。実際はなかなかポイントが0からサファイア到達を目指す方ってのは多くはないかもしれません。結構大変な道のりです。
また、多少は効率が悪いルートであっても観光を絡めて行きたいところに行きながら、ポイントを貯めていく方が精神衛生上良いかもしれませんね。
なので、今回考察した効率的なルートを元に皆さんにとっての最適な修行ルートを見つけ出していただければと思います。
修行の前準備
修行の前に1つだけ事前準備をオススメします。それはJALのクレジットカードへの入会です。JGCカードには大きく分けて普通カード、CLUB-Aカード、プラチナカードの3種類があります。
JGC入会時はCLUB-Aカード以上のカードを持つ必要があるので、50,000ポイント到達後にクレジットカード会社の審査落ち、という悲劇に見舞われ無いためにも修行開始の時点でCLUB-A以上のカードを持っておくことがオススメです。
それ以外にも、修行に際して獲得できるボーナスマイルがCLUB-A以上のカードでは25%と地味ですが大きなメリットもあります。
JGC入会時はCLUB-Aカード以上のカードを持つ必要があるので、50,000ポイント到達後にクレジットカード会社の審査落ち、という悲劇に見舞われ無いためにも修行開始の時点でCLUB-A以上のカードを持っておくことがオススメです。
それ以外にも、修行に際して獲得できるボーナスマイルがCLUB-A以上のカードでは25%と地味ですが大きなメリットもあります。
JAL修行のまとめ
かなり長い記事になってしまいましたが、JALにおけるJGC修行についてまとめました。定期的に飛行機に乗る方にとってはJGCカードは多くのメリットが感じられる素晴らしいカードです。そんなカードを1年間の頑張りで半永久的に維持できるってのは悪くない話だとは思いませんか?
また、修行も効率的な路線だけを狙って乗るのではなく、多少コスト高になっても”観光”という楽しみをプラスすることで、楽しいものに変えることができます。ぜひ皆さんも、楽しみながらJGC取得を目指してみてはいかがでしょうか。
参考記事
JAL-JMB/JGCステータス別サービス一覧及び比較
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当方関東地方在住で、JGCサファイアを目指すべく修行の準備に入っている者です。団長様が仰るように、効率良くFOPを稼ぐ為にはOKA-SINル-トがベストだと激しく同意します。ですが当方50代の老齢に差し掛かっておりますので24H以内に沖縄-東京-チャンギは体力的に厳しく感じております。 そこで、沖縄-東京、東京-チャンギを日程を1~2週間ほど、切り離して使いたいと思うのですが、そこで質問です。①乗継時間を24H以上切り離しても大丈夫ですか?
②具体的な予約方法
以上、もし差支えなければお教え頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。