ANA プラチナ会員のメリットのまとめ

どうもこんばんは。ループの螺旋階段です。前回から開始したANAの上級ステータスのメリット解説の第2弾です。第2弾は多くの人が目指すSFC取得の条件となるプラチナ会員について解説いたします。

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ANAプラチナ会員の到達条件

プレミアムポイント:50,000ポイント
          (内ANAグループ運行便で25,000ポイント)

ANAの上級ステータスの獲得条件は、JALと比べてシンプルです。JALでいうところの”FLY ONポイント”にあたる“プレミアムポイント”をためることが条件です。JALと異なるのは、搭乗回数での到達条件が無いということです。
 
ちなみに、これを団長さんが仕事で良く使っていた羽田-神戸便のビジネスリピートの券種では1搭乗あたり960ポイントなので53回、つまり27往復でプラチナ到達です。これを就職活動時に使っていた新千歳-羽田の株主優待の券種に当てはめると、1搭乗あたり1,165ポイントなので、22往復です。

ANAプラチナのメリット

ana-platinum

スーパーフライヤーズカード(SFC)会員になれるメリット

もう、これが最大のメリットと言っても良いと思います。プラチナに到達するということは、SFC会員になれる資格を得たと同義です。

SFC会員とは、スーパーフライヤーズカードを有する会員のことで、プラチナ会員になることがこのカードを作るための条件です。

このカードさえあれば、年会費はかかりますが、これから紹介するプラチナ会員が受けられるサービスとほぼ同等のサービスを半永久的に受けることができます。

マイルアップのメリット

プラチナ会員になることで、搭乗ごとに獲得できるマイルに加えて、ボーナスマイルを獲得することができます。ボーナス条件が決まる要因はブロンズ会員と同様に下記の2つです。
 
 ・ステイタス継続年数
 ・所有カード
 
思想としては、よりステータスを長年にわたって維持している人より年会費の高いカードを有している人を優遇しようというものです。継続年数は1年目と2年目以上の2種類、所有カードはゴールドカードもしくは更に上のカードプレミアムかそれ以外の2種類で分かれます。つまり、2×2で4種類の条件に分かれます。あぁ文字だけだと分かりづらい。せめてもの分かりやすさのために、ブロンズの際と同様に下記表にまとめてみました。 

ana-platinum-mile

ブロンズでは40〜55%だったわけですが、プラチナでは90〜105%と大幅アップです。100%を超えてくるとトータルで登場毎に倍のマイルが積算されることとなります。ここまでくると、マイルの貯まり方が加速度的に効率的になります。

これを出張の定番、羽田-伊丹便のビジネスリピートの券種に落とし込むとボーナスマイルは・・・

ana-platinum-mile2

予約時のメリット

プラチナ会員専用サービスデスク

予約や各種問い合わせを行うサービスデスクがプラチナ専用となります。ブロンズ会員においても専用デスクがありましたが、プラチナ会員の方が当然人数は少なくなるので、繋がりやすさが変わってきます。少しでも電話の待ち時間が減るメリットのあるサービスです。

国内線予約の先行受付

これはブロンズにはなかったサービスです。国内線は通常、登場の2ヶ月前から予約開始となりますが、プラチナ会員は2週間早い2ヶ月と2週間前から予約可能です。
 
繁忙期や人気路線など予約が取りづらい便を予約する際でもほぼ確実に確約できるこのサービスは大きなメリットです。

優先キャンセル待ち

希望の便が満席時の空席待ち予約を優先的に取り扱ってもらうことができます。
 
当然、更に上のダイヤモンド会員よりは優先度は落ちますが、それでも一般会員やブロンズ会員より後にキャンセル待ちをかけても、優先されるのは座席確保の確率が格段に上がるので、メリットは大きいといえるでしょう。
 
当然、本人だけでなく同行者も対象となります。繁忙期に飛行機に乗る機会が多い方にはメリットの大きいサービスですね。
 
私自身、プラチナ会員の際に何度か空席待ちをかけたことがありますが、空席が席を確保できなかった経験はありません。

国内線座席指定の優先

ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ会員でそれぞれ事前に予約できるステータスが分けられており、自分が好みの席を確保しやすくなるメリットがあります。具体的には各ステータスで下記のように割り振られています。
 
ana-seat

引用元:https://www.ana.co.jp/amc/reference/premium/priority-reservation.html

 
図を見ていただくと分かるように、ブロンズよりも優先されるエリアが広くなっています。いち早く機内から出ることができる前方の座席や景色を楽しみながらゆっくりできる窓際の座席など選択に優先権があるのは嬉しいメリットです。

国際線特典航空券の優先予約

これもブロンズにはなかったサービスです。国際線特典航空券の予約・空席待ちを同行者を含めて優先的に取り扱ってもらうことができます。国際特典航空券を複数席確保するのはなかなか困難なので、これはメリットのあるサービスです。

アップグレード特典予約・空席待ちの優先予約

国際線のアップグレード特典の予約や空席待ちについても、国際線特典航空券と同様に同行者含めて優先的に取り扱われます。アップグレードは競争率の高い狭き門なので、優先的な扱いを受けられるのはメリットが大きいです。

空港でのメリット

優先チェックイン

国内線において、ANA PREMIUM CHECK INカウンターが使えます。これはブロンズ会員には無かったサービスです。

国内線はSKIPサービスが使えるので、基本的にはカウンターを使わずに事は済むのですが、荷物を預けるときやイレギュラーな対応が必要なときに待ち時間の少ない優先カウンターが使えるのはメリットが大きいですね。繁忙期は荷物を預けるだけでもとんでもない行列ができていることが多いですので。

国際線はビジネスクラスもしくはスターアライアンスゴールド専用のチェックインカウンターを使うことができます。国際線ではチェックインカウンターの利用は基本的に避けられないので、専用のカウンターで待ち時間を減らせるのは嬉しいメリットです。

手荷物受け取りの優先

これもブロンズ会員にはなかったサービスです。受託手荷物にタグが付けられて、到着地で荷物が優先的に早い順番で出てきます。タグ自体は2種類有り、優先度が分けられていますが、プラチナ会員としては優先度が2番目のタグとなります。

 国内線:PRIORITY
 国際線:PRIORITY

ちなみに、最優先のタグは・・・

 国内線:FIRST
 国際線:FIRTS CLASS

となります。手荷物を預けるとどうしても、空港から脱出するのが遅くなるのでこのサービスはかなりメリットがあります。

また、国際線ではANA便では可能性が低いですが、ロストバッゲージ対策にもなることも忘れてはいけないメリットです。

手荷物許容量の優待

ブロンズ会員では設定されていなかった国内線での手荷物の許容量の優待が設定されています。国際線はブロンズ会員と同様の優待枠です。
 
 国内線:搭乗クラスの手荷物許容量の+20kg
 国際線:搭乗クラスの手荷物許容量の+1個
 
ブロンズ会員のメリットをまとめた記事でも書きましたが、私はそこまで大きな荷物を持って旅行はしないので個人的にはそこまで大きなメリットを感じないサービスです。

専用保安検査場

これは個人的に相当メリットを感じているサービスで、ブロンズには無かったサービスです。全ての空港で提供されているサービスでないのが残念なところですが、利用者が多い空港では大抵提供されているので、良しとしましょう。

どういうサービスかというと、その名の通り、手荷物検査などを行う保安検査場を専用で使えるというものです。これのメリットは何と言っても待ち時間が短くなること。

繁忙期や混みあう時間などには大変な威力を発揮するサービスです。待っている人が少ないだけでなく、飛行機に慣れた人しか利用しない保安検査場なので、混んでいても列がスムーズに進んでいくことが最高にストレスフリーなんです。

お盆や年末年始に大行列を尻目に専用保安検査場を使うときは、飛行機に乗りまくって良かったなと再確認します。

優先搭乗

これも専用保安検査場と並んで個人的に好きなサービスです。飛行機への搭乗を一般会員に先立って可能になるというサービスで、ブロンズ会員にも提供されていないサービスです。

順番としては、まず1番目の事前改札搭乗、次のダイヤモンド会員が終わった後の搭乗となります。羽田-伊丹便とかに乗ると、こんなにダイヤモンド会員がいるのか・・・と驚かされますが、それ以外の便だとプラチナ会員でも余裕を持って早めの搭乗が可能となります。

飛行機なので、早く乗ろうが遅く乗ろうが、降機できる順番は前の席から順番なので早く乗ることにそんなに意味があるのか、と良く問われるのですが、これは間違いです。

最大のメリットは荷物棚を好きなところで使えることにあります。遅れて搭乗すると殆ど荷物棚が一杯だったりして、困ることになりがちです。自分の席から離れたところの棚に荷物を入れられた日には、それこそ大幅なタイムロスになります。

また、疲れて早く寝たいときなどは窓際の席に座ってしまえばいち早く眠りにつくことができます。始発便と最終便を使って毎週出張に行ってた頃は、少しでも早く搭乗し、窓際の席に座るなりアイマスクをして眠りに付く、というパターンがお決まりでした。そのルーティンのためにもこのサービスにはとてもメリットを感じていました。

優先空席待ち

これはブロンズにもあったサービスです。空港で当日に時間変更したい便が満席の際でも優先的に扱われます。出張先で急に予定変更が生じたときに嬉しいサービスです。空席待ちのシステムとしては、優先度と同義の種別毎に申し込み番号が振られます。同じ種別の中での番号の振られ方は先着順です。ステータス毎の種別は・・・

 種別S:ダイヤモンド会員
 種別A:プラチナ会員、ブロンズ会員、SFC会員
 種別B:一般席希望者
 種別C:シニア空割、スカイメイト割引

となります。気をつけなれければいけないのが、プラチナ会員であってもブロンズ会員と同じ種別であるということ。繰り返しですが、同じ種別の中では先着順の取り扱いです。種別Aの利用者はそれなりにいるので、可能な限り空港に早めに着いて申し込むことが肝要です。

羽田空港駐車場の優先予約

ブロンズには無かったサービスです。羽田空港の駐車場の予約を優先的受けてもらうことができ、さらにターミナルに近い専用のエリアが融通されます。

私は車で空港に行くことはまず無いので、利用したことの無いサービスですが、広い羽田空港の駐車場であり、更には大抵満車で順番待ちが必須であると知人から聞いたことがあるので、これはメリットのあるサービスなんでしょうね。

ラウンジ利用のサービス

ブロンズ会員ではアップグレードポイントもしくはマイルを消費しないと利用できなかったラウンジを無条件で使うことができます。

ラウンジでは軽食やアルコールを含む飲み物を楽しみながら、ゆっくりと搭乗までの時間を過ごすことができるメリットがあります。また、充電のためのコンセントも使えることも便利で良いです。

国内線では軽食と言ってもスナック菓子程度ですが、国際線のラウンジともなるとカレーやそば・うどんの他にオードブル的な軽食を楽しむこともできます。国際線はどうしても、時間にゆとりを持って空港に着く必要があるので、ゆっくりとラウンジで待てることは大きなメリットだと思います。

ラウンジ利用というのは、分かりやすい上級会員の特典なので、やはりメリットの目玉になると思います。

その他のサービス

座席クラスのアップグレード

これはブロンズ会員と同等のサービスです。

上級会員には前年の獲得プレミアムポイントに応じて、アップグレードポイントがポイントが付与されます。

そのアップグレードポイントを使うことで、各座席をアップグレードできるというサービスです。ちなみに、本人だけでなく事前に特典利用者登録を済ませておけば、2親等以内の家族も対象となるのが嬉しいところです。

・国内線
4アップグレードを使うことで”普通席”から”プレミアムクラス”にアップグレードすることができます。路線に限らず必要なポイントは一定であるため、長距離路線ほど利用するメリットが大きくなります。

また、昼食や夕食の時間帯の便を選択すると、機内で高級弁当が食べられるので、よりお得感が出てきます。

ちなみに、昼食は11:00~13:00に出発する便、夕食は17:00以降に出発する便です。これ以外に、11:00以前に出発する便では朝食が、それ以外の時間帯の便では軽食が提供されますが、狙うべきはやはり昼食か夕食がオススメです。

ただし、これは当日にプレミアムクラスに空きがある場合のみ利用可能なサービスでることに加え、空港でのみ受付可能となっているので、事前に確約できないものです。

・国際線
国際線は国内線と異なり、路線ごとで必要なポイントが異なります。また、他の国内線と異なることは、事前に予約できることと全ての券種がこのサービスの対象とならないことです。アップグレード対象となる運賃は若干割高になりますが、事前にアップグレードの予約ができるので、空席情況と鑑みてこのサービスを利用する、という方法がベターだと思います。
 
 -欧米路線
   エコノミー→ビジネス:10ポイント
   ビジネス→ファースト:20ポイント
 -リゾート・東南アジア・南アジア路線
   エコノミー→ビジネス:8ポイント
   ビジネス→ファースト:16ポイント
 -東アジア路線
   エコノミー→ビジネス:8ポイント
 -オセアニア路線
   エコノミー→ビジネス:8ポイント   
 
たかが数時間のために、そんなポイントを使ってまでアップグレードするのかい、という意見もあるでしょう。

これまでに国内線では普通席とプレミアムクラス、国際線ではエコノミー、ビジネス、ファーストの全てを乗った経験がある者の実体験に基づく感想としては、それぞれのクラスには下のクラスにはない満足感のあるすばらしいサービスが提供されているんです。だからこそ、このサービスは大きなメリットがあると私は考えています。

アップグレードポイントのSKYコインへの交換

これもブロンズ会員と同等のサービスで、アップグレードポイントを使いきれない場合に使うサービスです。1ポイントが1,000コインとなり、このコインは1コインを1円の価値で航空券の購入などに充てることができます。

ただ、プレミアムクラスへのアップグレードが1回7,000円で、4ポイントでアップグレード可能なことを考えると、できる限りアップグレード用に使う方がポイント対効果は高いです。あくまでも、ポイントが使いきれない際の策、といった様相の強いサービスです。

マイルからANA SKYコイン交換率の優遇

通常会員では交換するマイル数に応じて1〜1.2倍のところが、プレチナ会員では1〜1.7倍の優遇を受けることができます。マイルはいざ使おうと思うと、使い切れないケースが多々あるのでこれは地味に嬉しいサービスです。

80,000プレミアムポイント限定 SUITE LOUNGE利用券

これはプラチナ会員の中でも80,000ポイントに達した人のみのサービスです。スイートラウンジの利用券が3枚もらえます。

スイートラウンジでは通常使えるラウンジとは一味も二味も違う、まさにワンランク上のサービスが提供されています。通常はダイヤモンド会員もしくはファーストクラス利用者しか利用できないラウンジなので、これを体験できる利用券は非常に嬉しいサービスです。使うなら断然国際線をオススメします。

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ライフスタイルマガジン”ANA AZURE”

これはブロンズ会員にはなかったサービスです。年に3回刊行される会員誌が届きます。内容はラグジュアリーな感じのものなので、こういう世界もあるのだな・・・程度にしか参考なりません。が、読む分にはなかなか面白いです。

ダイアリー・カレンダー・手帳のプレゼント

これもブロンズ会員には無かったサービスです。卓上カレンダーとデスクダイアリーが届きます。貰えないよりは貰えた方が嬉しい程度のサービスかと思います。不要な場合は、500マイルをもらうことできます。現実的にはこちらの方が嬉しいかもしれませんね。

プラチナ会員メリットのまとめ

いかがでしたでしょうか。プラチナ会員ではブロンズ会員とは明らかに違う待遇を受けることが分かっていただけたかと思います。ラウンジ利用はやはり、上級会員向けサービスの目玉なので、無条件で使えることは嬉しいですね。

また、何よりもプラチナ会員になることで、スーパーフライヤーズカード(SFC)会員になれる資格が得られることが1番のメリットだおと思います。SFC会員にさえなれば、年会費を払う限り半永久的にプラチナ会員とほぼ同等のサービスを受けられるわけなので。

参考記事

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