スペイン個人旅行記 第3話 ~霧の街トレド~

どうもこんばんは。ループの螺旋階段です。無事マドリードのホテルに着いた我々、この日からいよいよ観光が開始です。観光の初日はトレドを観光します。

トレドは「もし1日しかスペインに居られないのであれば、迷わずトレドに行け」と言われるほどの街なんです。こんな言葉を聞いただけで、いやが上にもテンションが上がりますね。それでは、トレド観光の模様を振り返ってまいりましょう。

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12月27日の予定

既に、別記事でも紹介している行程表ですが、改めておさらいです。
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トレドへはアトーチャ駅から電車で向かいます。トレドというのは街自体はこじんまりとしていて、観光スポットが特別多い街でもありません。が、街全体が観光スポットとも言えるんですね。

つまり、色々歩き回るのが楽しいって話です。なので、夕方くらいまでに、いくつか観光スポットを巡りつつ、街歩きをしつつって感じが良かろうと思います。

そして、目玉のパラドール。トレドはパラドールから眺める風景が絶品だそうなので、これの夕刻から夜景に変わるまでの変遷は是非見たいところです。こういう希望もあり、ホテル入りは早めの16時過ぎに設定しました。

トレドへGO

電車は8:50発であり、時間にも余裕があります。初日の移動疲れを取るためにしっかり睡眠時間を確保できるプランとなっております。素晴らしい。いや、自分で立てたプランなんだけどさ・・・

程よい時間に目が覚めました。それほど時差ボケを感じない良いコンディションです。初日で良いコンディションに持っていくことが旅を成功させる秘訣ですね。

ホテルから出ると外はまだ夜が完全に明けきっていない様子で、暗いです。スペインとはいえ、これが冬のヨーロッパですよね。2年前のフランス・ベルギーの旅を思い出します。

この日のホテルには朝食が無いので、トレド行きの電車内で食べるべく、アトーチャ駅で調達です。

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パンの大きさに海外を感じる

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物色するお嫁ちゃん

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購入するお嫁ちゃん
 
しっかり朝食をゲットし電車のホームに向かうことに。ここで日本では見慣れない光景が。ホームに入る前に荷物チェックが入るんですよ。このご時勢、いろいろと物騒なこともあるからですかね。飛行機に乗るときと同等レベルの荷物チェックです。

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いざ荷物チェック
 
電車は日本にいるときに購入した指定券なので、何の問題もなく席へ向かいます。

時期のせいか、乗った時間帯のせいか、車内はガラガラです。海外の電車ってのは、日本人からするとゆったりとしたシート設計になってることが、日本人離れした体系の男こと団長さんには嬉しい限りです。
 
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シートはこんな感じ

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朝食はデカいパン
 
わずか30分ちょっとの乗車時間なので、朝食を食べているとあっという間にトレドについてしまいます。外の景色はマドリードから離れるにつれてあっという間に(たぶん)オリーブが生い茂る田舎らしい風景に。

うーん、良い光景だなぁ、と思いつつ流れる車窓からの景色を眺めていると、あっという間に霧が広がっていきます。。。しかも結構な濃霧。トレドに着くまでに霧が晴れたらいいなぁ・・・そんな思いもむなしく濃霧のトレド駅に到着です。

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霧のトレド

トレド駅からトレド市街へ

電車を降りたからって安心できないのがトレドに限らずスペインなんです。アンダルシア地方の都市とかもそうなんですが、駅から市街地までに結構な距離があるんです。
 
地球の歩き方によると、駅から街の中心へは徒歩で20分~30分だそうです。時間に10分も幅がある時点でかなりの不安が募ります。

しかも、地球の歩き方には、市街地付近の地図はありますが、駅が記されていません。日本でGoogleマップを元に予習してきたとはいえ、自信ないです。しかも、この霧。
 
話は戻りますが、トレド駅ってのは実に良い雰囲気があります。窓もステンドグラス調になっているし、天井も高いし、かなりイスラム文化の香りがしていて好きです。
 
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内部

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外部
 
改めて写真を見ると凄い霧ですね。。。霧にもめげずに歩いていきましょうか。
 
幸運にも(?)同じ電車で着いた観光客と思われる人たちがスマホ片手に(おそらく)地図アプリを開きながら歩いていたので、コバンザメがごとく付いて行けば問題なさそうです。利用できるものは利用してしまいましょう。
 
勝手に任命した先導者に付いて行くこと10分くらい経ったでしょうか。分かれ道が出てきました。団長さんが予習した記憶だとここで左折なのですが、先導者は右折していってしまいました。
 
ここで決断が迫られます。自分が予習した記憶を信じるのか、文明の利器を利用している先導者を信じるのか・・・この選択を誤ると正に五里霧中。観光初日からにっちもさっちも、いかない状況に追い込まれます。
 
何故か、このときの団長さんは自分に自信がありました。よし、ここは左折しよう。お嫁ちゃんが団長さんを信じきっているのをいいことに左折します。
 
結果、これが正解。正規のルートだったようで、トレド市街地への入り口となるアルカンタラ橋が見えてきました。

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アルカンタラ橋からトレド侵入

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団長、アルカンタラ橋に立つ
 
いやぁ、雰囲気がある橋です。例えがしょぼくて、恐縮ですがゲームや映画の世界みたいです。中世から時間が止まり、変わらぬ姿で、この光景があり続けているのだと思うと、何かめまいがしてきます。 

セルバンテス先生との出会い

アルカンタラ橋から進入し、トレド中枢を目指します。ここからも意外と距離があります。ここからは坂道を上りながら中枢を目指すことに。で、最初に着くのが街の中心であるソコドベール広場です。広場の入り口で我々を待ち構えているのが、ドン・キホーテの作者であるセルバンテス先生です。
 
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セルバンテス先生とパチリ

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もう1枚パチリ

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トレドへの入り口を見張るセルバンテス先生

ちょっとマニアックですが、ドン・キホーテの物語の一場面を切り取ったタイル画のあるベンチなんてのもあります。

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キホーテV.S.風車

トレド市街散策

まずは昼食までにトレド観光のハイライト、カテドラルを目指します。が、のっけから若干迷ってしまったのはご愛嬌。

しかし、迷ったとしても、この街はイラつきません。いかにもヨーロッパらしい石畳の道、石造りの建物。まさにそこは中世の世界です。ちょっと歩くだけでも画になる男の写真が取れてしまいます。

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背中で語る男

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背中で語る女
 
この時間、街はまだ霧が覆っています。そんな中、街歩きを進めていると、霧の中から電車がやってきます。

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正体は観光バス
 
お嫁ちゃんいわくハリーポッターの映画で出てくる電車に似てるだそうな。私は未見なので良く分かりませんが、そんなファンタジーの世界とも見まごうような風景がトレドにはあるのです。
 
で、迷いながらもカテドラルに到着です。

カテドラル

ようやくカテドラルに到着です。ちょっと注意が必要な点としては、チケットはカテドラル入り口では販売しておりません。入り口の向かいにある売店でチケットをご購入ください。ちょっと分かりにくいです。

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チケット売り場

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カテドラルの一部
 
で、内部の様子をお伝えしたいところなのですが、残念ながら写真はNGだったのです。トランスパレンテはバロック様式っぷりが、如何なく溢れ出ていて、豪華なつくりで見所十分といったところです。
 
あと宝物室が面白かったですね。聖体顕示台があり、金銀宝石がちりばれまれた趣味の悪い仕上がりになっております。で、驚くなかれ、この金の一部はコロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ったものらしいんですよ。これってなんか物凄くロマンがあるじゃないですか。
 
他の見所としては聖具室に飾ってある絵画ですね。トレドといえばでお馴染みの、エル・グレコの作品が結構飾ってあり、エル・グレコ博物館に行かなくても十分なくらい堪能できました。
 
このカテドラル、11ユーロとそこそこの金額の入場料ですが、その価値大有りです。オススメです。
 
そして写真を見ていただければ分かるように、霧も晴れて快晴になりました。

昼食

昼食は事前に目星をつけていたお店で取ります。色々調べていて辿り着いた着いた旅ブロガーの方が、スペイン滞在中で1番美味しかった店と絶賛していたので、期待に胸を高まらせて向かいます。詳しくは別記事にて!

16298459001_8304308ae9_qサンタ・フェ(トレド)〜観光地の地元食堂的レストラン〜
どうもこんばんは。ループの螺旋階段です。今回から、スペイン旅行で訪れた店を紹介します。1件目は、トレドにあるサンタ・フェ(SANTE ...

実質初めての食事と言うことで、システムがよく分からなかったこと、食堂のオバちゃんが英語が全く通じない上に押しが強かったことで心がだいぶやられながらも、何とか食事完了です。

午後からもバシバシ観光をしてきましょう。味は、美味しいっちゃ美味しいけど、そこまで絶賛するほどかといわれると、若干のクエスチョン。
 
ここらでだいぶ長くなってきた感があるので、今日はここまで!

次回予告

てなわけで、トレドの到着からカテドラル観光、昼食までの様子をお送りしました。中世から時間が止まった街というと、2年前に行ったベルギーのブルージュを思い出しますね。両方、とても素敵な街です。次回はさらにトレドの観光を掘り下げていきたいと思います。お楽しみに~。

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