スペイン個人旅行ルートの決め方 結論編2

どうもこんばんは。ループの螺旋階段です。旅行の内容の紹介どころか、旅行ルートすら確定しないことでお馴染みのスペイン旅行記も今回で8回目です。先に宣言します。今日こそ、ルートが決まります。そして、今回の記事は長いです。

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ルートの決め方

Spain

過去の記事でルートを決めるための材料を十分過ぎるほどかき集めました。ルートを最終確定するにあたり、ここから重要になる観点は下記です。

 ・各地の移動をどうするか?
 ・各宿泊をどこでするか?
 ・どの曜日にどこを観光するか?

各地の移動をどうするか?

今回は完全に個人旅行なので、移動も自分で手配します。

既にここまでの検討でキツキツのスケジュールになることは目に見えています。タイトなスケジュールであるため、予定していた電車に満席で乗れないリスクがまず怖いです。また、駅の窓口での切符の当日購入は結構時間を要するとの情報も発見してしまったので、日本で事前予約をしておくこととしました。

ちなみに、日本から電車を予約する方法はざっくりと3パターンがあります。他にあるかと思いますが。。。

 1)RENFEのサイトから直接予約
 2)レイルヨーロッパから直接予約
 3)旅行代理店に頼む

3)は楽といえば楽なんですが、思いっきり手数料を乗っけられるのでオススメしません。1)と2)の使い分けは微妙です。スペインの国鉄であるRENFEのサイトから直接予約した方が安く、レイルヨーロッパを仲介して予約する方が高くなるような感覚なのですが、一概にそうとも言えないんです。

実際に検索するとわかるんですが、区間や時間帯、予約するタイミングで両者の価格の優位性はRENFEとレイルヨーロッパの間で行ったり来たりします。

交通費を徹底的に安く済ませたいなら両者を比較しながら使い分けていくのも手ですが、割り切って日本語のみで対応できるレイルヨーロッパだけで手配しちゃうのも有りっちゃ有りかと思います。ちなみに私は安く済ませたいかつそういう手間も嫌いじゃないので、徹底比較をしながら使い分けました。

下記リンクはご参考にどうぞ。

Renfe:http://www.renfe.com/
レイルヨーロッパ:http://www.raileurope-japan.com/

各宿泊をどこでするのか?

これも結構重要なファクターです。”ここのホテルに泊まりたい”と”次の日に朝一で観光をしたい“という2つの事情がうまく混ざり合うように宿泊場所を決めていく必要が有ります。

また、これ以外にも”晩御飯をどこで食べたいか”や”この時間帯までの電車に乗れば運賃が安い”などの要素も絡んでくるので、検討はなかなかに複雑です。

どの曜日にどこを観光するか?

これが実は1番大きい要素になります。ほとんどの観光施設には定休日があります。基本的に月曜日が休みの施設が多いのです。”魔の月曜日“と言いたくなるくらい旅行者泣かせです。そんな月曜日の過ごし方については”月曜定休の施設が少ない土地で過ごす“or”移動を多めにする”といった観点で検討することが肝要です。

それ以外にも例えばトレドであれば金土の夜には街並みがライトアップされるというイベントもあるので、これまた考える要素が増えすぎて本当に複雑になってきます。

確定版ルート

さて、いよいよ考えに考え抜いた旅行ルートの確定版をご紹介しましょう。事前にハードルを上げてしまいますが、かなりの自信作です。

特に年末年始という特殊な状況までも考慮しているので、皆さんにとっても何かしら参考になるのではないか、と思っています。

1日目 12月26日(金)の旅程

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この日は出国日となり、ひたすら移動です。羽田空港から出国し、フランクフルト空港を経由して23時過ぎにマドリードに着くこととなります。この日はそのままホテルに直行して寝るのみです。

23時過ぎの空港着であるため、空港からホテルまでの移動に若干の不安がありますが、アトーチャ駅から徒歩ですぐ着くホテルを確保することでリスクヘッジです。

話は前後しますが、出国便は12:00発という比較的余裕のある便であるにかかわらず、スイートラウンジを満喫するために自宅からの出発時刻は早めに設定しています。

2日目 12月27日(土)の旅程

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記念すべきスペイン観光の1日目はトレドを観光し、そのままトレドに一泊します。旅行全体のスケジュール効率だけを追求するのであれば、マドリードのホテルに連泊する方が断然良いのですが、トレドの町並みがライトアップされるのが金土のみであるため、この日をトレド観光・宿泊に充てたいのです。
 
トレドまでの移動手段としては、電車とバスがあります。バスの方が安価であることは間違いないのですが、短時間かつ時間を読みやすい電車で移動することとしました。
 
一応トレド観光のルートも決めていますが、トレドに着いてさえしまえば、観光スポット自体はそう多くはないので何となくで回れそうです。具体的にはカテドラルサンタ・クルス美術館エル・グレコ博物館サント・トメ教会を対象とします。

また、夕方の日が落ち始めてから真っ暗になるまでで町並みが変化していく過程をパラドールから眺めたいので、パラドールへの到着は16:00という若干早めに設定しています。

3日目 12月28日(日)の旅程

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この日はトレドからマドリードに向かい、マドリードを堪能する日です。

何時にマドリードに着くように移動するか、というのが問題なのですが、せっかくのパラドールなので朝食をゆっくり取り、再度トレドの景色を堪能してから移動するプランとしました。

仮にマドリードでの時間を多く確保するために、電車を1本早めると相当慌ただしくなるのです。それではパラドール宿泊を最大限に楽しみきれていない気がするのです。

マドリード観光においては、日曜日ということで、ソフィア王妃美術センター13:00以降に無料になるため、まずはここを目掛けます。その後、定番のプエルタ・デル・ソルを経由して、ロルカ像を見に行きます。

その後、同じく定番のマヨール広場を見てみたりして、良い感じにお腹が空いてくると思うので、サンミゲル市場で遅めの(スペイン的には普通の)昼食をとることとします。

昼食の後は、ドン・キホーテ像を見るためにスペイン広場に行ったり、王宮を見たりしてこの日の観光はおしまい。これ以外には、スペイン定番の百貨店であるエルコルテ・イングレスに行ってみたりもしたいところ。そして、夕食はギネスブックに認定されている世界最古のレストランBotinに行きます。

宿泊は初日と同じマドリードのホテルです。間に1日を空けた飛び石宿泊となりますが、大きな荷物はフロントで最初のチェックアウト日に預かってもらうことで、2日目のトレド観光を1泊分の荷物のみにして、身軽に過ごすことが可能です。

4日目 12月29日(月)の旅程

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この日は観光施設の定休日が多いことでおなじみの魔の月曜日です。この日は移動時間を多めに設定することとします。

これまでのリサーチから、コルドバの観光スポットは半日弱でも楽しめることが判明済みです。このため基本的な流れとしては、マドリードからコルドバへ移動し、コルドバ観光後にセビーリャに向かい、セビーリャで一泊という流れを組んでいます。移動多めです。
 
ただ、マドリードについても前日の1日では観光をしきれていません。なので、この日の午前中はマドリード観光をします。マドリードにおける二大美術館の1つ、プラド美術館に朝一で向かいます。
 
プラド美術館も時間帯によっては無料になるのですが、無料の時間帯は夕方以降なので、無料の時間に行こうとすると全体スケジュールの関係から前日に行かなければならないんです。

過去に1日にルーブル美術館とオルセー美術館をはしごして、疲れ果てちゃって“落穂拾い”を見逃すという痛恨のミスをしてしまった団長さんとしては美術館は1日1つにしておきたいところです。

また、無料の時間帯は当然ながら混雑するのでゆっくりと鑑賞したいという気持ちも重なってあえてこの日は有料の時間帯に行くこととしました。
 
セビーリャではこの日は寝るだけなので、何時に着こうと問題ないのですが、翌日の予定との兼ね合いや治安面からあまり遅くなるのは避けようという計画です。電車運賃の安い時間帯も考慮して、19:10にはコルドバを出発することとします。

これ以外にマドリードからコルドバへ向かう電車の時間も決めなくてはなりません。朝一で向かうプラド美術館を満喫する時間と運賃が安くなる時間帯の兼ね合いから、12:35マドリード発で14:23にコルドバ着の電車としました。

この結果、コルドバでの滞在時間はほぼ5時間に確定です。結構タイトになってしまいましたね。

コルドバでの観光は大定番のメスキータユダヤ人街に加えて、お嫁ちゃんが行きたがっているポトロ広場と団長さんがどうしても行きたいカラオーラの塔を巡るルートとします。

アンダルシアの街にありがちなパターンなのですが、駅から観光地までが結構距離があります。コルドバもこのパターンにはまってます。なので、ここではとりあえずタクシーの利用を視野に入れます。個人的にはあまり多用したくないんですけどね。

5日目 12月30日(火)の旅程

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前日にセビーリャに着いたのは良いのですが、セビーリャの観光は後回しにして、アルコス・デ・ラ・フロンテーラに行きます。なぜ、セビーリャを後回しにするかというと、比較的大都市であるセビーリャで年末年始を迎えたいというのが大きな理由です。
 
1日1便しかないセビーリャ→アルコス・デ・ラ・フロンテーラの直行バスを狙ってきます。セビーリャを9:30に出発するバスです。万が一、バスを逃した場合は電車でヘレス・デ・ラ・フロンテーラまで行き、そこからバスで行くというのがプランBもあります。
 
アルコスに着いてしまえば、あとは白い村を堪能するために適当にぶらついたり、パラドールでゆっくりしたりという感じです。アルコス自体は観光スポットが多いところではないので、村全体の雰囲気を楽しむこととしたいですね。

6日目 12月31日(水)の旅程

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遂に大晦日です。この日はアルコスを早々にあとにして、セビーリャに戻ります。ちなみに、バス運行ダイヤの関係で、前日のように直行バスは使えません。このため、アルコス・デ・ラ・フロンテーラから一旦バスでヘレス・デ・ラ・フロンテーラに向かい、そこから電車でセビーリャを目指すというルートです。若干複雑ですね。

昼過ぎに戻ってからはセビーリャを観光します。繰り返しですが、大晦日ということで、各観光施設の営業時間が読めません。一応、インディアス古文書館サンタクルス街を見るプランとしていますが、そこは臨機応変に。おそらく、午前中はまだしも午後から夕方に向かうにつれて早めにのれんを下ろす施設が増えてくることが予想されますね。
 
あと、どこかで見たいと思っていた生フラメンコはこの日に見ることとしました。事前に予約をして席を確保しておきます。これ以外にもスーパーで買い物したり、セビリャルテという焼き物屋でセビーリャ焼きを買ったりと、結構やることが詰まっています。

7日目 1月1日 (木)の旅程

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さて、年が明けました。この日は前日の大晦日以上に絶望的に店も観光施設も閉まっていることが予想されます。特に午前中。

事前にネットで調べた情報で、カテドラルが14時から無料開放されること、メトロポルパラソルは元日でもやっているという情報をゲットしたので、そこを織り込んだプランにします。まぁ何にせよ正月ということで、午前中はそこまで詰め込まずにゆっくりと過ごすのが良いかもしれませんね。

で、この日はグラナダに移動し宿泊です。セビーリャ→グラナダの特急電車は数が少ないので、選択肢も少なくなります。16:00発19:10着の電車に乗って、晩御飯をグラナダで取るようなプランとしておきます。とにかく、元日ということで移動時間を多めに取る計画を組んでいます。

8日目 1月2日(金)の旅程

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グラナダで朝を迎えるこの日のプランはグラナダ観光の最大のハイライト、アルハンブラ宮殿に多くの時間を費やします。アルハンブラ宮殿内のナスル朝には入場制限があるため、事前予約したのですが、13:30からの入場しか取れなかったので、AMいっぱい+αの時間を贅沢に使ってアルハンブラ宮殿を堪能するプランとしています。

それ以降は、もう1つ絶対に見たいと思っている優先度Aの王室礼拝堂に向かいます。本当はアルバイシンの丘に行って、そこからのアルハンブラ宮殿も見たいのですが、その後にバルセロナに移動することを考えると結構厳しそうなので、まずはカットすることとします。

この日のポイントは夜の移動宿泊場所です。前の記事で観光に必要な日数が旅程を超えてしまったことはお伝えしました。これを打開する策は2つしかありません。
 
 ・観光スポットを削る
 ・移動時間を短縮する
 
前者はせっかくのスペインなので、どうしても避けたいんです。そこで、後者の手段になるわけですが、ことはそう単純でありません。なぜならば、現状プランにおいても、ほとんどの移動に特急電車を選択しているためです。
 
これ以上移動時間を短縮するには、もう飛行機を使うしかありませんが、実はこれも費用対効果が悪く、そこまで有効な手段ではないことがリサーチした結果、判明しています。
 
そこで出た新たな対策が
 
 夜行列車
 
です。どうやら、グラナダからバルセロナの路線では夜行列車が出ているみたいなんです。これを利用すると、本来はホテルで寝ているはずの時間を移動に充てることができるわけです。

こんなウマイ話は使うっきゃないですね。ちなみに、ちょっと前までは食堂車も付いていたらしいのですが、現在は廃止になったようです。うーん、残念。

9日目 1月3日(土)の旅程

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前日にグラナダを出発し、朝8:40にバルセロナに到着したところから1日が始まります。まずは、ホテルに荷物を置いて、グエル公園に向かいます。

バルセロナといえば、ガウディ建築になりますが、サグラダファミリア以外にも手を広げるといくら時間とお金があっても足りない現象がおきそうなので、入場して中を見るのはグエル公園までにしておきます。
 
グエル公園の次はグエル邸カテドラルをさくっと見た後にお嫁ちゃんが行きたがっているカフェのロペラで小休憩です。その後はスーパーで買い物をしたりして、夜にはカタルーニャ音楽堂でコンサート鑑賞と洒落込んでみます。うーん、文化的。

10日目 1月4日(日)の旅程

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さて、いよいよ来てしまった実質最終日です。寂しいものです。まずは早朝からバルセロナのシンボル、サグラダファミリアに向かいます。その後、外観のみですがカサ・ミラカサ・バトリョといったガウディ建築の外観を眺めます。
 
ここで、観光は終了です。昼ご飯を食べたならば、空港に向かいます。16:10バルセロナ発18:25フランクフルト着の便でスペインを出国です。
 
フランクフルトに着いたならば、約2時間後に羽田に向かう便に乗り込みます。ここでこの日は終了。機内泊です。

11日目 1月5日(月)の旅程

この日も引き続き飛行機の中です。日本時間16:15に羽田空港に付いて長かった旅行も完全にフィニッシュです。あぁ長いけどあっという間なんでしょうねぇ・・・

スペイン個人旅行ルート検討のまとめ

各日程を文字におこすと、壮大な量の記事になってしまいました。しかし、そこまで考え抜いたからこその自信のスペイン個人旅行ルートになっていると自負しております。ラマンチャ地方の風車と水道今日のあるセゴビアを切ってしまったのが少し惜しいですが、それはまた次の機会にということで。。。

それでもマドリード、トレド、アンダルシア地方、バルセロナは満喫できるこのプラン。実際に旅をした際の様子は次回以降紹介してまいりますので、ご期待ください。

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