前回に引き続き、今回もANA陸マイラーが持つべきクレジットカードの紹介です。前の記事ではANA-VISAカードかANA-MASTERカードであることを解説いたしました。


ANA-VISA/MASTERカードにおいて、ゴールドカードを選択した場合は最大1.7%超の還元率まで引き上げることが可能です。

しかし、ネックとなるのは年会費です。ゴールドカードにおいては15,120円の年会費が発生します。マイ・ペイすリボを活用することで、10,260円にまで年会費を下げることが可能ですが、それでも1万円超の年会費はそれなりの負担です。

もともと陸マイラーというのは、”お金をかけずに飛行機に乗る“という大義名分がある中で、1万円超の年会費が発生するカードを持つというのも若干の矛盾をはらんでいると言えなくもありません。

そのような背景もあり、今回紹介するカードは年会費が実質無料で高い還元率を誇るカードです。

年会費0のカードでANA陸マイラーが使うべきカードは一択です。それは

 

　JACCS Extreme Card（ジャックス エクストリームカード）

 

です。年会費は初年度無料、2年目以降も前年30万円の決済で無料ですので、30万円以上決済するのであれば実質年会費は0円ということができます。ANAカードではありませんが、このカードが高い還元率を発揮します。

エクストリームカードでは各月の決済において1,000円ごとに”Extreme Cardポイント”が10ポイント付与されます。

 

このExtreme CardポイントをGポイントに交換できることがミソなんです。既に別記事でも紹介をさせていただいている通り、Gポイントはソラチカカードを利用することで、メトロポイントを経由して高レートでANAマイルに交換することができます。


エクストリームカードのポイントをGポイントに交換できる最小単位は2,000ポイントです。この2,000Extreme Cardポイントが最終的に何マイルになるかの計算は下記です。

2,000Extreme Cardポイントは2,700マイルとなります。2,000Extreme Cardポイントを貯めるためには20万円分の決済が必要です。このことから、還元率は1.35%となります。

ANA-VISA/MASTERカードにおいては、一般カード(年会費：6,480円)で1.49%～1.58%、ゴールドカード(15,120円、実質10,260円)で1.53%～1.71%であることを考えると、年会費無料で1.35%の還元率はむしろ優秀といえるかもしれません。

しかも、ANA-VISA/MASTERカードと異なり、マイ・ペイすリボの毎月の設定金額変更などの多少煩雑である手続きが不要なことも嬉しいところです。

エクストリームカードをメインカードにするにあたり、意外な落とし穴となりかねないのが、ソラチカカードを経由してのメトロポイントからANAマイルへの交換の部分です。じつは、の交換は1ヶ月あたり20,000ポイント(18,000マイル分)と上限値が決まっているのです。

本腰を入れてポイントサイトなどを利用してANAの陸マイラーとして活動している人にとっては、この上限がネックとなりかねませんので、注意が必要です。

できるだけお金をかけずに高還元率を実現できるクレジットカードとして、エクストリームカードを紹介しました。年会費が年間30万円以上の利用で無料にできるカードで還元率1.35%はかなり魅力的です。

ただし、注意点にも書きましたが、ソラチカカードでのメトロポイントからＡＮＡマイルへの交換における上限値にだけは気をつけてください。ポイントサイトとかめんどくさいから使わない、という人にとってはこのエクストリームカードはかなり有効な選択肢となります。

 

ANA-陸マイラー 　 ANA 陸マイラー