ANAマイルの価値考察 1マイルは最低でも2円以上の価値

どうもこんばんは。ループの螺旋階段です。今更ですが、皆さん、マイレージを貯めていますか?マイレージって何に使えるのかと聞かれると、航空券と交換できるくらいのイメージは持っていらっしゃるかと思います。

が、それがいざどれくらいの価値があるかと問われると明確に答えられる方は少ないのではないかと思います。

今回の記事では1マイルの価値がどれくらいあるのかを考察したいと思います。と言っても、単純な話ではなくマイルの価値は使い方によって、いかようにもすることが可能です。

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使い方1 国内線特典航空券

国内線は下記の4つの区間に分かれており、長距離区間ほど必要なマイル数が多くなります。
 
  ・0~600マイル区間
 ・601~1,600マイル区間
 ・1,601~2,000マイル区間
 ・2,001~4,000マイル区間

また、利用する時期によって、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンに分かれており、繁忙期ほどマイルが多く必要になります。具体的には下表をご確認ください。

ana-mile-table

ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンがどの期間に当たるのかはその年によって異なるので、ANAの公式サイトをご参照ください。

https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/kokunai_6.html
 
次に4区間のなかで代表的な路線をサンプルに取り、3種類の運賃(ビジネスきっぷ、特割、旅割55)から1マイルあたりの価値を計算したのが下表となります。いずれも往復分で考えています。

ana-mile-table2

薄い赤で塗りつぶした項目が1マイル3円以上、濃い赤色で白文字の項目が1マイル4円以上の価値を発揮する項目となります。

見ていただくとわかるように、区間に関しては長距離路線ほど、期間に関しては閑散期ほどマイルの価値が高まっていることがわかります。
 
ビジネスきっぷや旅割の券種はちょっと極端な例なので、特割をベースに試算すると。中距離以上の路線では1マイルあたり4円以上の価値があると見なすことができそうです。
 
また、短距離路線や繁忙期の利用を考慮しても最低でも1マイル2円以上の価値があるとは言い切って問題なさそうです。

使い方2 ANA国際線特典航空券

国際線は世界各地をZone1〜10に分けて、区間ごとに必要なマイルを定義しています。Zone8,9が空欄となっていますが、これはANAが直行便を就航していない中東と南米のエリアとなります。

それぞれのZoneにおける各時期で必要なマイル数は下記となります。

ana-mile-table3
 
 
では、各Zoneへの運賃から1マイル当たるの価値がどれほどになるかを分析してみましょう。それぞれの運賃は特別運賃が設定されていないファーストクラスを除いて全て、お得な特別運賃です。
 
特別運賃の中でも、空き状況や柔軟性、アップグレード可能であるかの観点からいくつかの種類に運賃が分かれますが、それは時期に応じて最もスタンダードとなりそうな運賃を選択しています。
 
各Zoneでシーズン及び搭乗クラスの観点でマイルの価値をまとめたのが下表となります。各Zoneの中であれば、運行距離は違えど必要なマイルは一緒ですが、運賃は変わります。ここでは、最もマイルの価値が高まる路線をチョイスしています。

ana-mile-tabel4
 
薄赤色での塗りつぶしが1マイル6円以上、濃赤色の白抜き文字が1マイル10円以上の価値が出てくる路線となります。

見ていただくと分かるように、基本的に長距離路線かつグレードの高いクラスほど、マイルの価値を高めることが可能となります。特に、欧米路線のファーストクラスであれば、1マイルの価値は最低でも13.5円以上となり、国内線で利用する場合と比較して、マイルの価値は3倍以上となります。
 
今年になり、制度が変わってしまいましたが、昔はファーストクラスはシーズンに関係なく一定のマイルで特典航空券と交換できていました。ちなみに、私が利用したときはハイシーズンでも120,000マイルで交換可能でした。これを当時の運賃ベースで計算すると、なんと1マイルの価値は20円を越えていたこととなります。とんでもなく、お得にマイルを使えたことになります。

使い方3 ANA SKYコイン

使い方1、2はいずれも”マイルを特典航空券に交換する”という使い方でした。これらの使い方のネックは特典航空券には設定される席数に限りがあるということです。

つまり、確保するためにはそれなりの競争に勝たなければならないということとなります。実際、ハイシーズンの特典航空券を狙うとなると、予約開始可能日(搭乗の約1年前)に即申し込むくらいの覚悟が必要です。
 
そのような使い方ではなく、普通に航空券を買う際に使えるのがANA SKYコインです。急な予定にも飛行機に空きさえあれば対応できるフレキシブルさが魅力の使い方になります。
 
で、肝心のSKYコインに交換する際のレートはちょっと複雑ですが、下記となります。

ana-skycoin

引用元:https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/ecoupon.html

ANA会員のステータス別にレートが異なることが分かっていただけるかと思います。上級会員であれば1マイルの価値は1.7円に達しますが、通常のANAカード会員であれば1.5円までです。

これまでに見てきた使い方1,2と比較すると、マイルの価値はかなり低くなってしまいますが、使い勝手の良さは魅力かもしれませんね。ただ、この使い方の裏技的な側面として、特典航空券による利用と異なり、マイルもプレミアムポイントも積算されることがあります。これは意外な抜け道でうまく使うことで、修行を効率的に行うことも可能となります。それは、また別記事でご紹介します。

使い方4 他社の提携ポイント

使い方1~3ともに飛行機に乗る前提でのマイルの使い方でした。ここでの使い方は飛行機乗らない使い方となります。
 
マイルからポイントへの移行先はSuicaポイントnanacoポイントTポイントなど多種多様に渡っているので、下記公式サイトで確認をいただければと思います。

https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/partner.html
 
この際のポイントの移行率は高いものでも1マイルあたり1円とこれまで紹介した使い方に比べて、換算率は明らかに悪くなります。
 
ベンツの購入にも使えるくらい、使い道が幅広いのが魅力ですが、この使い方はマイルの有効期限が切れる直前で、どうしても航空券として使えない場合にしか使わないほうが良いと思います。

マイルの価値まとめ

 大きく分けて4種類の使い方でそれぞれ1マイルあたりの価値を試算しました。今回サンプルとして抜き出した例での結論としては・・・
 
 ・国内線特典航空券:2.0円~8.6円
 ・国際線特典航空券:2.1円~17.2円
 ・SKYコイン:1.0円~1.7円
 ・他社の提携ポイント:0.9~1.0円

となります。最大で17倍以上の差が出ることとなります。マイルの価値を高めるためには、やはり王道の使い方である特典航空券への交換、また、その中でも国際線のより長距離、よりグレードの高いクラスを狙うことが重要であることがわかっていただけたかと思います。

クレジットカードでマイルを貯める場合、普通のカードであれば、100円あたり1マイルが得られ、還元率は1%です。これをマイルの使いようによっては、還元率を17%まで持っていけるなんて、おいしい話だとは思いませんか?特典航空券に交換すれば、最低でも100円あたり2円以上、すなわち還元率2%以上です。

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