奴寿司(天草)~日本の寿司ベスト3の醤油不要の創作寿司~

どうもこんばんは。ループの螺旋階段です。ここしばらく続いていた長崎・天草の旅からお店をピックアップするコーナーも最終回を迎えました。今日は最終日の昼に行った奴寿司です。ずっと前からいつか行きたいと思っていて、念願が叶ったお店です。

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奴寿司とは

料理評論家の山本益博氏が”日本の寿司ベスト3”としてここを挙げたことで有名なお店です。TVなんかでもたまに取り上げられている有名店です。

予約は必須とのことです。旅程が完全にFIXできず、2週間前くらいの予約となってしまいましたが、何とか席を確保できました。ちなみに、平日のお昼でしたので、休日などはもっと前からの予約が必要かも知れません。

奴寿司の特徴は、寿司を醤油で食べさせない、ということ。各ネタそれぞれに、大将が味付けをしており、醤油をつける必要がありません。こういう手の凝り方が気になって、ずっと行きたいと思っていました。

また、ネタも天草産にこだわっていて、聞くところによると、イクラ以外は全て天草産だそうです。すばらしい。

奴寿司へのアクセス

天草ということもあり、アクセスは車を使わざるを得ないと思います。天草空港からは30分程度、観光名所となっている五橋からは40分程度で着く距離です。

奴寿司_外観
外観

奴寿司のメニュー

奴寿司_メニュー

奴寿司_メニュー


セットとお好みがあります。この他にも単品の刺身などがあったりもしています。この辺を頼めるようにあると、大分大人ですね。

奴寿司でのオーダー

当然、おまかせ寿司です。この日の1番美味いものを大将に見繕ってもらうのが夢でしたので。。。

キリンフリー

奴寿司_キリンフリー

この日はドライバーなので、ビールは飲めません。仕方が無いので、キリンフリーで我慢です。

ウニ・イカ

奴寿司_ウニ・イカ

1発目はウニとイカです。ウニは当然天草産のウニ。のりを巻いて軍艦にしないところに、天草産ウニへの愛情を感じます。ウニが十分に甘いので、醤油をつけずにどうぞ、とのことなので、そのまま頬張ります。口の中がウニの甘さでいっぱいです。こりゃあたまらん。

イカはウニ塩が降りかけられています。ウニ塩なんて初体験です。どんなもんかと食べてみると、確かにウニの味が口の中に広がります。そして、イカも甘い。ウニ塩でイカの甘さがひと際強くなっている気がします。1皿目で完全に奴寿司の虜となってしまいまいた。

コハダ・タコ

奴寿司_コハダ・タコ

続いてはコハダとタコです。コハダって実はこれまでに食べたことがなかったんですよ。コハダは昆布締めにされていて、その上に板昆布の甘酢漬けがのっています。昆布締めされたコハダは上品な味わいです。

タコはごま塩と黒七味でいただきます。天草はタコも名物なんですよ。味が凝縮されたタコに若干のスパイシーさが加わった味付けは意外な組み合わせですが、美味いです。

マグロ・イシダイ(焼き締め)

奴寿司_マグロ・イシダイ

マグロは漬けになっています。毎度書いていますが、団長さんはマグロがあまり得意ではありません。しかし、ここのマグロはマグロというか赤身独特の臭みが皆無です。しっとりとして旨みを存分に味わうことができるマグロです。すばらしい。

イシダイは焼き締めにされていて、その上にネギポン酢がのっています。焼いた香ばしさと身の旨みがベストマッチです。炙るとまったく別の味わいが出るのが面白いですね。全部で12貫なので、ここでちょうど折り返し地点です。ちょっと寂しいです。

イシダイ(昆布締め)・シマアジ

奴寿司_イシダイ・シマアジ

次はイシダイが今度は昆布締めとなってでてきました。味付けはワサビ胡椒です。ワサビの辛味と昆布締めされたイシダイの甘みが混ざり合って絶妙です。絶品です。たまらないです。

シマアジの味付けは刻みワサビです。これまたワサビの辛味やシャキシャキした歯ごたえが身の旨みを引き立てます。美味い。

車えび・イワシ

奴寿司_車えび・イワシ

念願の車えびがやってきました。天草といえば、車えびを食べておけと長崎で乗った個人タクシーの運転手氏に口すっぱく言われていましたので楽しみにしていました。蒸した車えびに特製の漬けダレが塗られて提供されます。この海老が美味いの何の。。。蒸したにもかかわらずパサパサ感とかボサボサ感がないのは当然として、噛めば噛むほど旨みが出てくるのがわかります。たまらん。

イワシは柚子胡椒でいただきます。程よく締められたイワシの青魚独特のクセと柚子胡椒の辛味が大人の味に仕上がっています。これまた、当然のごとく美味いです。

カンパチ・タイ

奴寿司_カンパチ・タイ 

いよいよ最後のプレートとなってしまいました。カンパチは炙られていて、漬けダレが塗られています。香ばしさと甘さが程よく組み合わさっていています。

そして、最後の1貫はタイです。なんと、驚く無かれ、タイとシャリの間にはウニが挟まっているんです。こんな所業が許されていいのでしょうか。それぞれで十分メインを張れるネタを組み合わせてくるとは恐るべし。。。最後の1貫と思い、心して口に入れると、甘さと旨みで口の中が大変なことになります。あぁなんと言う贅沢。

赤だし

奴寿司_赤だし

おまかせセットには赤だしもついています。この赤だしは好きなタイミングでお願いすることができます。それぞれのネタの間に口をリフレッシュするのに重宝します。具は麩と豆腐です。

和三盆のパンナコッタ

奴寿司_デザート

おまかせセットにはデザートまでついています。この日は和三盆のパンナコッタです。これまた上品な味わいです。上にのっているシャリシャリの和三盆が良いアクセントになっていておいしいです。

奴寿司のまとめ

こんな寿司屋があるのかと、驚かされる寿司屋でした。これが日本のベスト3に入る寿司屋なんですね。趣向をこらしたネタの数々は天草の新鮮な海の幸をそのまま出すのではなく、熟成をさせるなどして旨みを最大限活かす方法で提供されていることがよくわかります。

決して安いとはいえない価格設定ですが、この味を食べるためなら妥当というかコスパが高いといえるんじゃないでしょうか。ぜひ再訪したいです。次は、冬の天草の味覚を楽しみたいもんですね。あと、今回お好みで追加しようと思ったサバが品切れだったので、そのリベンジも果たしたいところです。

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